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出典:https://allabout.co.jp/gm/gc/463573/ |
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食べすぎ関連記事は以下です。
>> つい食べ過ぎてしまう原因
>> 食べ物のサイズが食べすぎの原因?①
>> 食べ物のサイズが食べすぎの原因?②
>> 砂糖が肥満の原因?
現在、世界ではおよそ20億人の大人(18歳以上)が
過体重(≧BMI25)もしくは肥満(≧BMI30)であるとされ、
それに加え、3億8000万人の子ども(0-19歳)も過体重もしくは肥満なのです(1)。
この肥満や過体重の数は過去数十年で急激に増加し、
2000年頃に過体重の人の数が
体重不足(<BMI18:主に飢餓などが原因)の人の数を上回りました(2)。
日本も例外でなく、近年の日本でも肥満の割合の増加が懸念されています。
※日本人は欧米人などと異なり、体の性質上、≧BMI25で肥満とされています。
そして、この肥満の増加の原因の一つとして
「食べ過ぎ」や「暴飲暴食」が挙げられています。
では、なぜ私たちは食べ過ぎてしまうのでしょうか?
今回はその「食べ過ぎ」の原因について少し書いていきたいと思います。
原因:食環境
現在、肥満の増加の原因として注目を集めているのが
「食環境(food environment)」と言われる、
私たちの身の回りの(特に食に関する)環境です。
これは先日の「プチ断食」の記事でも少し触れましたが、
現代の食環境は「飽食」の時代であり、
肥満を促進する環境であることが指摘されています。
例えば、健康的なサラダやフルーツを買うよりも
ファストフード店のハンバーガーなど(いわゆるジャンクフード)の方が
安くておいしく、健康的でない食べ物を選びやすい環境にあります。
また、代表的な例として、共働きの家庭の増加などで料理をする時間が減ることにより、
加工食品に頼る割合が増えていることも挙げられます。
このように、私たちの身の回りの環境が私たちを「不健康な食生活」へと誘導し肥満の増加に導いているのです。
私たちの食生活に多大な影響をもたらす「食環境」は非常に幅広く、
様々な要素で構成されています。
が、
以下からは、3つの要素に絞って、
どのように「食環境」が私たちを「食べ過ぎ」へと導いているのか
を解説していきたいと思います。
現代の食べ過ぎの原因とは?
要素その1:おいしさ(パラタビリティ)
まず、一つ目の要素として、「おいしさ」が挙げられます。
この「おいしさ」は英語で「パラタビリティ」と訳され、様々な研究が注目しています。
みなさんも自らの経験談で何となくお分かりかと思いますが、
不健康な食べ物ほど「おいしい」ですよね。
例えば、
脂っこいてんぷらやカツなどは非常においしくいくらでも食べられる気がするが、
サラダなどの生野菜は人によってはドレッシングがないと食べられない、
またはおいしくないと感じられる方も多いのではないかと思います。
そして,「不健康な食べ物」の代表と言っても過言ではないファストフードのおいしさといったら、たまったものではありませんよね。
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出典:https://nearly.do/articles/M9Uys |
(ん~。写真を見るだけでも食欲が増してきますね。。。。。)
ではなぜ私たちがこれらの食べ物をおいしく感じるかというと、
飢餓や食糧不足をたびたび経験し生き延びてきた私たち人類の体は、
カロリーが高いものを好むようになっているからです。
そして、カロリーが高いものとして典型的なのが砂糖と脂肪が豊富な食べ物です。
したがって、私たちは
砂糖と脂肪を多く含む食べ物を本能的においしいと感じるのです(3)。
そして(当たり前と言えば当たり前ですが)、
人はこのおいしいと感じる食べ物をそうでないものに比べ、
多く食べてしまう傾向にあります(4)。
さらに、このおいしいと感じる食べ物を食べた後は
そうでないものを食べた時と比べて、
食欲の復活が速いことも分かっております(5)。
これらの「おいしさ」がもたらす要素が、
「食べ過ぎ」や「暴飲暴食」に繋がっているです(6)。
要素その2:サイズ
2つ目の要素として「サイズ」が挙げられます。
正直、日本において食べ物の「サイズ」はあまり問題ではないかもしれません。
しかし、海外では、「これで一人前?」というようなサイズのものが非常に多く、
問題視されています。
例えば、アメリカと日本のドリンクのサイズを比べると。。。。
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出典:http://www.mudainodocument.com/archives/54344808.html |
こんなにも差があります。
それぞれほぼ倍か倍以上ありますね。。。。
そして、この「サイズ」が私たちの「食べ過ぎ」に大きく貢献しているのです。
というのも、
様々な研究で、大きいサイズの食べ物はトータルのカロリー摂取も増加させることがわかっています(7、8)。
そして、ある研究では、サイズの大きさにかかわらず
食事後の満腹感の違いに大きな差が見られないことが発見されました(9)。
また、大きいサイズで食べ物がで提供された場合、
予期される「おいしさ」が上昇し、その食べ物をより欲するようになることも指摘されています(10)。
このように、提供される「サイズ」も私たちの「食べ過ぎ」に貢献しているのです。
要素その3:値段
そして、「おいしさ」と「サイズ」に加え3つ目の要素として、
「値段」が挙げられます。
ファストフードや加工食品等は野菜や果物に比べ比較的安く手に入ります。
なにせ、日本は果物の値段が高い(11)。
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出典:https://katsuo-money.com/2017/08/18/post-1126/ |
私が現在住んでいるイギリスでは、
イチゴやブドウ1パック150円程度で買うことが可能ですが、
日本では300-400円近く、もしくはそれ以上すると思います。
果物だけでなく、野菜などの健康的とされる食べ物は、基本的に加工食品に比べ値段が高くなっています(日本だけでなく、海外でも)。
そして、食べ物の値段は私たちの日々の選択に大いに影響をもたらしています。
例えば、ある学校の売店で果物の値段を半額にしたところ、果物の購入が4倍に膨らみました(12)。
反対に、食べ物の値段を上げることにより、その消費が下がることも確認されています(13)。
これらは、当たり前のように感じるかもしれませんが、非常に重要で、
肥満の原因とされる加糖飲料(コーラなど)の消費を抑えるために
いくつかの国では「砂糖税」を導入し、加糖飲料の値段を上げる取り組みをしています。
そして、実際にそれらの国では加糖飲料の消費が減っていることもわかっています(14)。
この「不健康な食べ物」の値段が安く手に入りやすいという「食環境」とそれらの食べ物の性質(おいしさとサイズ)が私たちを「食べ過ぎ」へと導いているのです。
まとめ
今回は、私たちを「食べ過ぎ」に導いている「食環境」の3つの要素について説明してきました。
繰り返すと、
- ジャンクフードなどの不健康な食べ物の「おいしさ」
- それらの食品の提供される「サイズ」
- それらの「値段」の安さ
が「食べ過ぎ」へと導いているということでした。
「おいしさ」と「値段」に関しては私たちはコントロールしがたいので、
せめて「サイズ」だけでも何とか気を付けて意識したいものですね。
私自身、これらを学んでから、
なるべく「ジャンクフード」や加工食品は食べないように心がけています。
というのも、一度食べてしまうと、辞められないことがわかっているからです。
まとめとして、
結局何が言いたいかといいますと、
私たちの「食べ過ぎ」の原因は、私たち個人の問題だけではない。
ということです。
なので、私たちがより良い食生活を簡単に行うために、
より良い「食環境」が整うことを祈るのみです。。。。
ここまで、読んでいただきありがとうございました。
もし何かこの記事に関して意見等がありましたら、
コメントしていただけると幸いです。
それでは、良い一日を!
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